「友人間LINEチャットにおけるスタイルシフト―デスマス体の同調を中心に―」
本研究の目的は、友人間のテキストチャットにおけるデスマス体の使用実態を明らかにすることである。データには、若年層の友人同士13ペアによるLINEチャットの履歴、計24,752文を用いた。分析の結果、デスマス体は話者平均で7.2%用いられており、エセ方言などの言語変種が多用されていることがわかった。さらに、デスマス体にはペア内でその使用率が近似する同調傾向が見られ、使用位置も近接させることで相互行為フレームが協働構築されていることがわかった。これらの結果から、友人間LINEチャットにおけるデスマス体は、テキストチャットのメディア特性に即した形で運用されていることが明らかとなった。