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第29回日本霊長類学会・日本哺乳類学会2013年度合同大会
セッションID: F2-10

記事言語:

http://doi.org/10.14907/primate.29.0_132_2

口頭発表
主催: 日本霊長類学会・日本哺乳類学会大会
  • 抄録

 1950年代,和歌山県北部でタイワンザルの群れが野生化し,その後,分散して来たニホンザルと交雑し,ニホンザルや在来生態系への影響が危惧されてきた.1999年,和歌山県が実態調査を実施し約200頭が確認された.その後,2001年には 300頭近くに増加したが,和歌山県は 2002年から捕獲を開始し,2012年 5月に識別個体のすべてが捕獲された.
 ここでは,2010年から 3ヶ年,環境省が和歌山タイワンザルワーキンググループに委託した事業で実施された根絶確認の手法確立とその実践の結果を報告する.根絶モニタリングはまだ継続中であるが,その途中経過を報告する.
 実施内容はおおむね以下の通りであった.GPSテレメおよび自動撮影カメラを併用し,未知群の存在の有無,残存個体数の把握(ひいては残存個体の有無)の把握を試みた.また,犬による探索,地元住民への聞き取り調査なども実施した.これらの併用により,2012年 5月に最後の識別個体を捕獲してから 2013年 5月現在までの約 1年間,タイワンザルあるいは交雑個体の残存個体の存在を証明する情報は得られていない.
 また,検討会を開催し,世界の根絶事例を参考にして,本件の根絶の判断基準を検討している.

Copyright © 2013 日本霊長類学会

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