霊長類研究 Supplement
第29回日本霊長類学会・日本哺乳類学会2013年度合同大会
セッションID: MS-11
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ミニシンポジウム
「動物園」と研究する<動物園で研究試料を手に入れる方法>
*畑瀬 淳*早川 大輔
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抄録

 近年,動物園と研究機関が連携した研究事例が目立ちはじめた.しかしながら,行動研究の分野からは,「野生下でない動物たちから何がわかるのか?」といった疑問の声や,他分野の研究者からは「動物園から試料の提供をしてもらう方法や,そのルートが分からない」といった声をよく耳にする.一方で,動物園側でも多くの動物を飼育しながら「研究の方法が分からない」,動物が死んでしまった場合にも研究や展示などさまざまなことに役立てることができないか・・・・と思いながらも,結局は何もできずに処分してしまうことが少なくない.この企画では,これまで行われてきた研究者と動物園,両者の実践事例を紹介していきたい.またこの企画が,試料を提供する動物園と,試料を使って研究する大学などの研究者との橋渡しのきっかけとなればと考えている.

演題1 動物園と大学の共同研究における両者の考え方の相違と研究上の問題点 ~動物園動物の繁殖生理学研究の経験から~
    楠田 哲士(岐阜大学応用生物科学部)

演題2 動物園での行動研究の可能性と必要性
    中道 正之 (大阪大学大学院人間科学研究科 )

演題3 動物園と「研究」
    森角 興起 (横浜市立金沢動物園)

演題4 動物園と大学 それぞれの事情  ~歩み寄りの一歩~
    畑瀬 淳(広島市安佐動物公園)

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© 2013 日本霊長類学会
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