海岸工学論文集
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貝類の生物機能と水域環境への影響に関する全国評価
中村 義治金綱 紀久恵磯野 良介三村 信男
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2002 年 49 巻 p. 1371-1375

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抄録

国内沿岸域に分布しているウバガイの生物量と漁場環境情報についてデータベース化を行なった. また, 個体群の代謝特性を基盤とする機能評価モデルを開発し, 個体群の生物活動が水域環境に果たす役割について全国評価した. 1998年時の分布面積は約880km2, 平均個体密度は1.2個/m2, 現存量は約109個と推定された.全個体群の生物代謝による年間の炭素収支は, 排出量は16.4ktC/y, 固定量は17.0ktC/yでほぼ均衡している. 年間貝殻形成量は1.7ktC/yで, これにより生成されるCO2は3.7ktCO2/yで呼吸量も含めると海域に排出されるCO2の総量は15.4ktCO2/yと算定された.

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© 社団法人 土木学会
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