海岸工学論文集
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遡上津波の戻り流れによる護岸法先洗掘のグリッドレス解析
後藤 仁志酒井 哲郎林 稔織田 晃治五十里 洋行
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2002 年 49 巻 p. 46-50

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抄録

海岸護岸の天端を大きく越波するような津波が来襲すると, 越波後の戻り流れも大規模となり, 護岸前面の移動床に落下流が衝突して, 急激な洗掘を生じることが危惧される.一連の現象は, 水面の激しい変動, 落下流による急激な混合, 水衝の形成と洗掘の発達という急変流下の移動床問題であり, 既往の移動床計算の枠組みでは対応が容易ではない水面.本稿では, の激しい変化に柔軟に対応できるMPS法に侵食モデルを組み込んで, 落下流による護岸前面侵食の時間発展過程の数値シミュレーションを実施する.シミュレーション結果は, 既往の水理実験の示す最大洗掘深の時間変化特性をほぼ良好に説明するものであった.

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