エネルギー平衡方程式に基づく波浪モデルは計算時間が短くて済み, 広領域の波浪計算に向いている. また, 多方向不規則波の変形も容易に取扱うことができる. 本研究ではその簡便さを活かしつつ, 回折効果を含むエネルギー平衡方程式を用いて, 総合的に高精度な波浪数値予測モデルを構築した. まず, 直交格子を用いながらも任意の角度で設置された構造物での反射を正確に取扱うことができるよう改良した. これにより, 複雑な構造物配置に対しても容易に適用できる. 次に, Thornton・Guza (1983) の砕波減衰モデルも選択できるようにし, 球面浅瀬による波浪変形の実験結果と比較し, 精度が向上することを示した.