海岸工学論文集
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サンゴ礁形成要因としてのサンゴの成長量に与える物理環境の影響
青田 徹綿貫 啓柴田 早苗能谷 航灘岡 和夫三井 順岩尾 研二谷口 洋基大森 信
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2004 年 51 巻 p. 1071-1075

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抄録

衰退したサンゴ礁を早期に回復する手法としてサンゴの移植が行われるが, 移植適地の選定が重要となる. 本研究では, サンゴの成長に良好な物理環境を求める目的で, まずシミュレーションにより得た波高とサンゴ礁の幅の関係を整理した. 現地調査では, 慶良間列島の阿嘉島で, 波高と水温は1年間, 流速は約3週間, サンゴの成長量は約6ヶ月間観測し, 物理環境とサンゴの成長との関係を整理した. その結果, 恒常的に来襲する波高が0.8m程度, 最大波高が3.5m程度ではサンゴ礁が発達し, 水深2mの水温が夏に高く冬に低い, 背後の地形勾配が1/4以下, 潮流の平均流速と波動流速のr. m. sが小さい海岸でサンゴの成長率が高いことが示された.

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© 社団法人 土木学会
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