51 巻 (2004) p. 1191-1195
三重県, 英虞湾において浚渫ヘドロを用いた6種類の実験干潟を造成し, 造成干潟周辺の定期的な環境調査をおこなった. 造成後, 定着したマクロベントスは造成前と比較すると約半年で種類数が, 約1年で個体数が回復することが確認できた. 本論文では, 造成後約3年間にわたる干潟周辺の底質, 定着したマクロベントスの変化について整理した. さらに, 浚渫ヘドロの混合割合とマクロベントスの定着状態との関係を整理し, 干潟造成材に浚渫ヘドロを利用する際の最適な浚渫ヘドロ混合率の設定方法をとりまとめた. 各実験区の有機物, 泥分が減少傾向にあることから, 干潟の泥分を維持する対策が新たな課題として残された.