51 巻 (2004) p. 126-130
荒天時下のリーフ海岸では, リーフ内の平均水位上昇に加えて長周期水位変動高 (LFSV) が, 海岸背後陸域への浸水発生に大きく寄与する.本研究は遡上域での長周期水位の時空間的変動特性に関する現地観測結果から, 新たに確認された検討結果を報告するものである.現地観測は石垣島の太平洋側に位置する真栄里海岸で実施し, 遡上域での長周期水位の変動は1秒毎の画像を取得するビデオシステムを用いて測定し, リーフ内外での波浪観測, 台風前後の汀線測量を実施した.1秒毎のビデオ画像から判読することで, 遡上域のLFSV変動を抽出することが可能であること示した.遡上域でのLFSVのズレからLFSVの伝播特性を明らかにした.また, 台風来襲前後の地形変化とLFSVと沿岸方向伝播との関連性を示す結果が取得された.