2004 年 51 巻 p. 6-10
位相平均モデルの一つである波作用量平衡式に基づき, 流れの影響を考慮した砕波限界式とエネルギー減衰, および波峰方向のエネルギー移流 (回折効果) を組み込んだ波浪変形予測モデル (WABED: Wave Action Balance Equation with Diffraction effect model) を作成した. まず, 1次元伝播における理論値と計算値を比較して両者は良く一致することを確かめた. 次に, 離岸流モデル場における波浪変形解析を行って, 回折効果を導入すると波高の集中が緩やかになることを示した.