51 巻 (2004) p. 641-645
従来まで多用されている単一遊水室構造のスリット式低反射護岸は, 消波対象波よりも比較的短周期の波に対する高反射性およびこれよりも比較的長周期の波に対する高反射性など, その反射波低減効果が特定の波周期帯に限定される傾向が強く, 消波対象波の選定が問題になる. ここでは, スリット式低反射護岸の有効周期帯を拡大する目的から, 下部透過型の垂下版を遊水室内に挿入する工法を新たに提案すると共に, その有効性を理論と実験により明らかにする. この際, 各単独堤体の消波特性についても検討し, 組合せ堤の消波機構やより効果的な組合せ方法などを考察した.