海岸工学論文集
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温暖化による海面上昇を考慮した防波堤の信頼性設計法
酒井 和彦岡安 章夫
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2004 年 51 巻 p. 686-690

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抄録

今後の主流となると考えられる信頼性設計法について, 防波堤の滑動安定性に対する地球温暖化による海面上昇の影響を検討し, 海面上昇を考慮した設計法を提案した. 海面上昇に対応した防波堤の最適断面を検討した結果, 23~29年目の水位に対応したものが最適断面となった.最適断面の断面積は, 海面上昇の上位シナリオに対して, 現状水位に対応した断面の0.8~2.3%程大きくなった. このときの滑動量0.3m, 2.0mおよび10.0mに対する超過確率は, 海面上昇なしとした場合と同程度となった. また, 現状水位一定条件で設計した断面では, 海面上昇が起こった場合10.0m以上の滑動が起こる確率が50%近く増加するケースがあることが分かった.

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© 社団法人 土木学会
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