海岸工学論文集
Online ISSN : 1884-8222
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ラングミュアー循環流の形成機構に関する3次元LES
鵜崎 賢一松永 信博
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2004 年 51 巻 p. 86-90

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抄録

ラングミュアー循環流の形成機構については, 波と流れの相互作用によるCLII機構が有力視されている.しかしながら著者らは, 実験結果をもとに, その形成において水面波の存在は本質的ではなく, この循環流が吹送流自体の不安定によって形成されるというアイディアを提案した.本論文では, リジッド・サーフィス・モデルを用いた3次元LESを行い, このアイディアについてさらなる検討を行った.その結果, 計算においても循環流の形成が再現され, その形成において水面波の存在は重要でないことがわかった.また, 循環流によって形成されるストリークの間隔Sは, 水深hに対してS=1.8hの依存性をもつことがわかった.側方境界を周期境界として行った計算においても同様の循環流が再現され, 水槽実験で形成される循環流において側壁の存在は本質的でないということがわかった.

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