52 巻 (2005) p. 1036-1040
水温と水位上昇が進行した場合のアサリ個体群による水質浄化能の変化について, 盤洲干潟を対象に, 基礎的な影響評価を行った. 水温, 水位の影響を個別に評価したところ, 水位が30cm, 88cm上昇した場合には, アサリの生物量はそれぞれ約3割, 約8割減少した. また水温28℃ 以上となると, アサリの濾水量よりも, 呼吸量の方が上回るために, 有機物固定量は減少する可能性が示された. 水温 (5.6℃) と水位 (88cm) の両値が増加した場合には, 有機物濾過量は現状の20%, 固定量は19%にまで減少すると試算された.