著者らは, 沖合の人工島護岸のような大水深域護岸を対象に波を沖方向に返し低天端を達成する非越波型護岸の開発を行っている, この護岸は, 波を沖向き上方に返すため, 強風が作用する場合には飛沫が発生する. 本研究では, まず, 上久保ら (2003) によるフレア型護岸におけるパラペットを用いた飛沫対策の効果について実験的に検討したが, 大水深域を対象とした本非越波型護岸では, パラペットによる飛沫低減効果を期待できないことがわかった. ついで, 非越波型護岸により波を沖向きに返す際に, 水の膜に切れ目を入れることで飛沫の発生量を抑える対策工を考案し, 模型を試作して実験を行ったところ, 飛沫対策としての可能性を確認できた.