海岸工学論文集
Online ISSN : 1884-8222
Print ISSN : 0916-7897
大船渡湾における密度貫入が中層Chlorophyll-a濃度に及ぼす影響
佐藤 博信高橋 研也柏舘 信子野村 宗弘沢本 正樹
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52 巻 (2005) p. 876-880

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抄録

密度貫入が水質変動に及ぼす影響を明らかにするため, 大船渡湾にて現地観測を試みた.その結果, 中層Chlorophyll-a (Chl. a) 濃度の急変が見られた. 密度貫入を考慮した物質循環モデルによる解析の結果, 密度貫入による急変であることが確認された. また, 密度貫入を考慮した場合, 潮汐のみの海水交換と比較して湾内Chl. a濃度は低いが, 栄養塩類によるChl. a増殖制限項は高いことがわかった. 一方, 親潮南下時に密度貫入が発生したことを想定すると, 貫入による一時的な濃度の減少は見られるが, 湾内Chl. a濃度は増加を示した. ゆえに, 親潮南下時の密度貫入は湾内の植物プランクトンを増殖させる可能性がある.

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© 社団法人 土木学会
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