有明海北東部の浅海域と筑後川の感潮河道において洪水期の前後に地形測量と底質分析を実施した. 筑後川の感潮河道では上流区間にシルト粘土が堆積しており, 高濁度水塊によって浮泥層が形成されると推測された. 洪水後には浮泥層が侵食され, 河口や沖合干潟に堆積していた. 筑後川と嘉瀬川, 六角川の河口沖濡筋の規模は, 河川の大きさではなく感潮河道の塩水流動量に比例していた. 湾奥部にはシルト粘土質が分布していたが強熱減量には空間分布が見られ, 有機泥の生物利用状況が地形と流れに規定されていると推察された.