53 巻 (2006) p. 1016-1020
本論文は, Euler型及びLagrange型固液二相流モデルの利点を融合したN分散相二流体モデルを用いて, 干潟を模擬した一様勾配のモデル地形における干潟特有の物理現象の再現を行ったものである. 干潟特有の物理現象として, 干出・冠水プロセス, 浮遊砂や掃流砂の発生などが挙げられるが, 生物の生息に対しては潮汐変動に伴う土壌中の地下水の挙動や高波浪による土壌の流出などが重要な物理過程となる. N分散相二流体モデルに改良を加えた結果, これらの物理現象の定性的な再現性が確認できた.