干潟域における土壌・海水から大気への二酸化炭素 (CO2) の排出・吸収量の定量化を目的として, 熊本港北側の干潟域で実施中の乱流フラックス観測で取得されたデータを用いて解析を行った. 日変化を調べると, 晴天日の昼間では森林や水田などの数分の1から10分の1程度のCO2吸収が行われることが明らかとなった. 5月中旬から6月前半にかけて大気から干潟側へ吸収され, それ以外では主に呼吸による排出が上回ることが分かった. 本研究の観測により, CO2フラックスの日変化規模から季節変化までの短・中期的な変化が明らかとなった.