主催: 一般社団法人 情報システム学会
会議名: 情報システム学会 第3回全国大会・研究発表大会
回次: 3
開催地: 新潟国際情報大学 中央キャンパス
開催日: 2007/11/30 - 2007/12/01
わが国の大学では、教師から学習者へ一方向的に知識を伝授する授業が多いと思われる。しかし、今日の情報化社会では主体的に物事を捉え自ら解決しようとする態度の育成が求められている。そこで、本研究では学習者の自主的発言を促進することを目的におき、大学の授業科目「情報リテラシ」を題材に双方向的授業を実践した。具体的には、学習の場に古参者を参加させるという正統的周辺参加の学習理論に基づき授業を構成し展開した。その結果、古参者は学習者の学習活動を支援し、一方で学習者は古参者の学習活動を模倣するといった学習行動が確認できた。この古参者参加による学習行動が学習者の自主的態度の育成に効果的であることを、学習者が記述した学習ノートのデータ分析の結果より検証した。