情報システム学会 全国大会論文集
Online ISSN : 2433-9318
第8回全国大会・研究発表大会論文集
セッションID: A2-3
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S4.新しい情報システム・アプローチ(4)
エスノグラフィカルアプローチを用いた交通空間の分析手法
*河内 雄太田端 佑介金田 重郎
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抄録

新たなサービス発見の手法として,参与観察と KJ法を組み合わせた分析であるエスノグラフィは有効なアプローチである.エスノグラフィカル アプローチは,高度道路サービス(ITS) のためのサービス発見にも適用したい .し かし,交通空間には歩行者,自転車,自動車といった多数のユーザが存在する.その行動や障害物,設備といった 交通空間内の全ての要素は複雑な関係性を持ち,変化し続けている.そのため,従来手法では詳細な分析が行えな い恐れ がある.本稿では,参与観察とKJ法によるアプローチ に加えて, 「要素間の関係性」 を明らかにする因果ループ図と 「ユーザ行動の関係性」に注目できる概念活動モデルを用いて交通空間を分析する,エスノグラフィカル アプローチを提案する. 提案手法を用いて,実際に京都市の交通空間を分析し,その妥当性 を確認した.

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© 2012 一般社団法人 情報システム学会
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