主催: 一般社団法人 情報システム学会
会議名: 第8回情報システム学会 全国大会・研究発表大会
回次: 8
開催地: 文教大学 湘南キャンパス
開催日: 2012/12/01
新たなサービス発見の手法として,参与観察と KJ法を組み合わせた分析であるエスノグラフィは有効なアプローチである.エスノグラフィカル アプローチは,高度道路サービス(ITS) のためのサービス発見にも適用したい .し かし,交通空間には歩行者,自転車,自動車といった多数のユーザが存在する.その行動や障害物,設備といった 交通空間内の全ての要素は複雑な関係性を持ち,変化し続けている.そのため,従来手法では詳細な分析が行えな い恐れ がある.本稿では,参与観察とKJ法によるアプローチ に加えて, 「要素間の関係性」 を明らかにする因果ループ図と 「ユーザ行動の関係性」に注目できる概念活動モデルを用いて交通空間を分析する,エスノグラフィカル アプローチを提案する. 提案手法を用いて,実際に京都市の交通空間を分析し,その妥当性 を確認した.