建設マネジメント研究論文集
Online ISSN : 1884-8311
ISSN-L : 1884-8311
便益および費用の不確実性を考慮した事業評価手法に関する研究
高橋 宏直吉田 二郎山本 幸司
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2006 年 13 巻 p. 11-20

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抄録

大規模プロジェクトの事前段階で実施される事業評価では, 便益 (B) を費用 (C) で除したB/C値が一定の基準値を超えているかどうかで評価が行われる. その際、将来時点での便益も費用も本来は不確実であるにもかかわらず, 通常は不確実性について明確に考慮されていない.
本研究では便益・費用ともに不確実性を考慮したモデル化を行うとともに, 一定期間経過した将来時点においてB>Cとなっている確率である「達成確率」の概念と推計手法を示す. さらに, 事前のB/C基準値と達成確率の関係を具体的に示すことにより, 不確実性を考慮した新たな事業評価手法の構築の可能性を示す.

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