建設マネジメント研究論文集
Online ISSN : 1884-8311
ISSN-L : 1884-8311
総価契約・単価合意方式による低入札抑制の可能性に関する研究
森本 恵美滑川 達濱田 英樹山中 英生
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2008 年 15 巻 p. 325-336

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抄録

契約・支払いの最適化方策として重要な位置づけがなされている総価契約・単価合意方式は, 入札時もしくは契約時における総価の内訳分解を行うという点で施工体制確認型総合評価方式と類似プロセスを有している.本研究では, 二つの視点による比較を行い以下のような結論を得た.(1) 総価契約・単価合意方式試行案件と施工体制確認型導入案件の入札値分布の比較を行ない, 総価契約・単価合意方式が, 双務性の向上や, 協議の円滑化といった本来の目的以外に, 極端に高い, もしくは低い入札値分布となりにくい傾向があることを確認した.しかし低入札そのものを抑止する効果としては両者に差異は見られなかった.(2) 施工体制確認型総合評価方式対象外の予定価格2億円未満の案件の入札値, 落札値の比較では, 総価契約・単価合意方式は, 低入札抑制に一定の効果がある可能性を否定できないという結論を得た.

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© 社団法人 土木学会
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