1995 年 3 巻 p. 219-228
名古屋市は志段味地区開発計画にともない、大曽根一志段味支所間にガイドウェイバスの導入を計画している。このガイドウェイバスとは通常のバスに簡単な案内装置を付加することにより、専用軌道と一般道路を走行できるデュアルモード性を有する新しいバスシステムであり、当面、大曽根一小幡緑地間に高架専用走行路を設け、小幡緑地以東は一般道路を走行する予定となっている。ところで、ガイドウェイバスシステムの本格的導入は、我国では初の試みとなるため、施設計画、運行計画などシステム導入に必要となる計画情報が十分に把握できていないのが実状である。したがって、本研究では、想定しうる乗客の待ち状況やバスの運行状況から、駅の規模や施設配置計画の策定に必要となる計画情報を効率的に入手するため、離散型シミュレーション言語GPSS/Xを用いたシミュレーションシステムの構築を行う。