建設マネジメント研究論文集
Online ISSN : 1884-8311
ISSN-L : 1884-8311
建設工事の費用と工期に対する契約構造の役割のモデル分析
小路 泰広
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2002 年 9 巻 p. 163-166

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抄録

厳しい財政事情等を背景として、これまでのコスト縮減や入札契約方式の多様化等に加えて、時間管理概念の導入による建設工事の抜本的改革が要請されてきている。そのためには、建設工事の工期やその遅延についての的確な理解を踏まえて、社会的に見て最適な工期を実現するための契約構造のあり方についての議論が必要である。
そこで本稿では、図解による簡単なモデル分析を行いながら、建設工事の費用と工期の関係及び社会的に見た最適な工期選択を実現するための契約構造のあり方について考察した。その結果、請負者が選択する工期は最小費用技術と契約収入が接する点になること、最適な工期は社会的便益と最小費用技術の差を最大化する点で求められること、発注者が技術に関する情報を持たない場合は社会的便益と同形状の契約構造を設定することにより、請負者が利潤を追求するなかで最適な工期が実現されることなどを示した。

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