建設マネジメント研究論文集
Online ISSN : 1884-8311
ISSN-L : 1884-8311
建設投資の地域差に関する考察
都道府県別生コンクリート出荷量を通じて
大内 雅博
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2002 年 9 巻 p. 219-226

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抄録

各地域への投資を定量的に示すことが, 建設投資の妥当性を議論する際の大前提である。本研究では, 建設投資の定量的な指標として, 従来から使用されている貨幣指標ではなく, 最も一般的な建設材料である生コンクリートの出荷量を採用した。西暦2000年度における各都道府県の生コンクリート出荷量を民需向けと官公需向けとに区分し, それぞれ各都道府県の人口との相関関係についての分析を行った。その結果, 各都道府県における民需向け生コンクリート出荷量は人口にほぼ比例し, かつきわめて高い相関関係にあることが分かった。一方, 官公需向け生コンクリート出荷量は, 各都道府県人口に依存しない一定量に, 人口に比例する分を加えた合計となる傾向を見出すことが出来た。すなわち, 各都道府県の人口には比例せず, 人口が少ないほど一人当たりの消費量が大きくなる。ただし, その相関関係は民需よりも比較的小さかった。官公需向け生コンクリート出荷量については各都道府県面積との相関関係も考慮に入れたが, 民需向けほど高い相関関係を見出すことは出来なかった。

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