建設マネジメント研究論文集
Online ISSN : 1884-8311
ISSN-L : 1884-8311
アドバイザー方式の試行事例の分析
西野 仁松田 千周松井 健一藤本 聡
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2002 年 9 巻 p. 37-42

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抄録

先の「設計・コンサルタント業務等入札契約問題検討委員会中間とりまとめ」において、 入札契約制度の改善策の一つとして、発注者として必要な能力が不足する場合の支援システムとして、「アドバイザー方式」の活用が提唱された。これは、事業の計画、調査及び設計の各段階において、アドバイザーが専門的、技術的立場から必要な助言・指導・支援を行うものである。これを受け、平成12年度以降に地方自治体及び国土交通省 (計6件) においてアドバイザー方式が試行された。
本稿は、これら試行事例について発注者、アドバイザー及び設計者からヒアリング等のモニタリング調査を行い、試行事例の特徴、問題点と課題を抽出し、改善の視点と今後の方向性をとりまとめたものである。その結果、試行されたアドバイザー方式については業務範囲・内容から4つのパターンに分類できることを示した。また、発注者の負荷軽減、調査・設計業務の品質の確保に有効との結果を得た反面、アドバイザーの権限や責任の明確化、費用算出方法の確立等の課題が明らかとなった。また、今後の支援拡大のイメージも提案した。

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