2003 年 31 巻 p. 257-266
武庫川流域を対象に有機物循環の70年代と2000年との2時点比較を行い, ついで,(1) 人口の増加,(2) 家計武庫川流域を対象に有機物循環の70年代と2000年との2時点比較を行い, ついで,(1) 人口の増加,(2) 家計からの排出強度の変化,(3) インフラの整備,(4) 産業の生産増加,(5) 産業からの排出強度の変化という活動要因による有機廃棄物の変化を評価した. その結果, 武庫川流域では流域下水道が有機廃棄物の増加の大きな要因となっている反面, 人口と家計からの排出強度は有機廃棄物を減少させていることが明らかになった. 又, 中流域, 下流域では流域下水道整備が有機廃棄物の大きな増加要因となっているが, 上流域では人口増加が増加の主要な要因となっていることも明らかとなった.