2006 年 34 巻 p. 575-583
インド政府はヤムナ河の水質改善のため, ヤムナアクションプランを実施し, 34の下水処理場を建設した. 本研究では, ヤムナ河流域で運転されている4つの処理プロセス (UASB法, 安定化池法, 活性汚泥法, 好気性ろ床法) の費用対効果について比較評価した. その結果, UASB法や安定化池法では, 処理水が排水基準に達しないという課題を抱えているが, 流域内の多くの都市で下水処理原価やCOD除去原価 (年利を0.75%と仮定した場合) は活性汚泥法や好気性ろ床法より, UASB法や安定化池法の方が小さくなる傾向を示した.