環境システム研究論文集
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車依存型行動群の増加実態とその意識構成
橋本 晋輔藤井 啓介谷口 守松中 亮治
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2008 年 36 巻 p. 381-387

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抄録

個人は交通行動パターンの類似した行動群に類型化されることが知られている. 本研究では最近およそ20年間の間に, 交通環境負荷増加の元凶となった車依存型の各種行動群が如何にその構成比を高めたかについて, まずその増加実態を定量的に明らかにする. また, ドライバーに対して独自に大規模な意識調査を実施し, 車依存型の行動群所属者がそもそもどのような個人運転動機を有しているかを解明した. 分析の結果, 高度に車に依存した行動群の構成割合が近年高まっていることが定量化された. 一方, その意識構成を個人運転動機から見ると, 車に依存した行動群の中にも公共交通の利便性改善を期待する層も中には存在すること等が新たに明らかになった.

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