36 巻 (2008) p. 491-497
建設廃棄物として排出される塩ビ製品を, 既存設備を活用してできる限り近くで処理するマテリアルリサイクルシステムのLCI (Life Cycle Inventory) 分析及びLCC (Life Cycle Cost) 分析を行った.その結果, 廃塩ビ製品1t処理するのに20GJのエネルギー消費量, 957kgのCO2排出量, 43万円のコストがかかることがわかった.さらに, 本リサイクルシステム, 埋立処分, 高炉原料化における回収から再製品までのエネルギー消費量, CO2排出量, コストで比較した結果, いずれにおいても本システムが最も低いことがわかり, 有効性が示された.建設廃棄物中の塩ビ製品が埋立ではなくマテリアルリサイクルに移行することで循環型社会の形成と人々の資源循環意識の向上につながると考えられる.