36 巻 (2008) p. 499-506
河川空間整備間基本計画や基本設計に向けた利用状況の把握に, 人間行動調査は用いられている.調査の項目としては, 動線, 活動の種類と場所, 利用頻度などが使われている.一方, 人間行動調査の各項目にはどんな利点・欠点があり, それらの利点・欠点をどう補う方法があるのかについては十分な検討がされていない.
本研究では, 河川空間と人間行動との関係性を調査する上で従来の調査方法に対して, 河川空間における人間行動調査では用いられてこなかった「構造による行動の記述」及び「シークエンス」の有用性を検証することを目的とした.そこで, これらの手法を用いた分析を行い, 従来の調査方法で用いられる「結果による行動の記述」及び「前後のシークエンスから行動を切り離して記述」では, 人間行動の質的な問題を抽出できないことを明らかにした.