抄録
廃棄物溶融スラグをアスファルト用細骨材として用いた場合、磨耗粉塵中にどの程度、スラグ由来のものが含まれるか検討した。X線回折パターンのSiO2ピーク強度を利用した推定方法と重金属濃度を用いた推定方法の両者において、粉塵粒径別のスラグ寄与率に対して同様の傾向が得られた。吸引リスクが高い75μm以下の粉塵粒子ではスラグ寄与率がアスファルト合材作成時のスラグ配合率を下回っており、150μm~1.0mmの粒子では逆に粉塵中のスラグ寄与率が配合率を上回った。スラグは天然骨材よりも微粒子化されにくく、スラグ利用アスファルト合材からの磨耗粉塵 (特に75μm以下の微粒子) の重金属濃度をアスファルト合材の重金属濃度と等しいとすることは、粉塵の重金属濃度を過大評価する恐れがある。