環境工学研究論文集
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宮城県内の畜産地帯を流域とする河川における薬剤耐性菌分布の実態
中尾 江里中野 和典野村 宗弘千葉 信男西村 修渡邉 節中村 朋之畠山 敬
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2008 年 45 巻 p. 187-194

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抄録

本研究では畜産地帯に流域をもつ宮城県内の2河川を対象として, 糞尿由来細菌及び環境常在細菌の薬剤耐性獲得の実態を検証した. 糞尿由来細菌の指標細菌として腸内細菌及び腸球菌を, 環境常在細菌の指標細菌として一般細菌及びシュードモナス属細菌を選定し, アンピシリン (ABPC), カナマイシン (KM), オキシテトラサイクリン (OTC), クロラムフェニコール (CP) の4種類の抗生物質に対して中間耐性を示す細菌の出現率を調べた. 調査により, 薬剤耐性を獲得した糞尿由来細菌の流出の実態だけでなく, 自然耐性による環境常在菌の薬剤耐性獲得の実態と, 人為的な糞尿汚染と環境常在細菌の耐性獲得の関連性が示され, 薬剤耐性菌が環境中に広く存在している実態が明らかになった.

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© 社団法人 土木学会
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