環境工学研究論文集
Online ISSN : 1884-829X
Print ISSN : 1341-5115
ISSN-L : 1341-5115
DHSリアクターによる無曝気方式硝化プロセスの処理特性
服部 賢小地沢 俊宏渡辺 悠介タンドカール マダン久保田 健吾李 玉友原田 秀樹
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 45 巻 p. 317-324

詳細
抄録

DHSリアクターの最大の特徴はスポンジ担体が空気に曝されているため, 曝気が不要であるということである. 本研究は常温・無曝気運転で高濃度アンモニア性窒素含有人工廃水を処理することによりDHSリアクターの硝化能力を把握することを目的とした. 約1年間の実験期間は4つのphaseに分けられ, アンモニア負荷を段階的にあげた. アンモニア負荷が2.00kg-N/m3/dのとき, 最大アンモニア除去速度1.78kg-N/m3/d, アンモニア除去率90%を得た.さらにこのとき最大酸素利用速度66g-O2/kg-VSS/hを示した. アンモニアはリアクター上部から除去されており, 各stageに保持された汚泥の硝化活性を調べると平均0.67kg-N/kg-VSS/dであった.

著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top