空気混入水流は空気と水との共存流であるから, その理論的解析がきわめて困難であり実験的技術もいまだ十分とはいえない状態で, その水理学的特性はいまだわかってしいない現状であるといはれている。著者はダム水叩部の減勢工の一方法として, ダム頂部からの自然空気混入を試みているが, この際における空気混入量を正確に測定する必要に迫られ空気量測定法として, ピトー管法とか, 機械的に空気と水とを分雑する方法とかを試みてみたが, 何れも満足すべき結果を得ることが出来なかった。しかし熱縁型風速計を使用して好結果を得たので一応叩報告する。