自然保護助成基金助成成果報告書
Online ISSN : 2189-7727
Print ISSN : 2432-0943
第3期提携助成 学協会助成
地域植物資源の活用と保全の試み・阿蘇小規模崩壊地復元プロジェクト ―日本緑化工学会 生態・環境緑化研究部会―
中島 敦司今西 純一入山 義久内田 泰三小野 幸菜橘 隆一田中 淳津田 その子中村 華子吉原 敬嗣
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2020 年 28 巻 p. 247-262

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抄録

熊本地震および豪雨による崩壊の復旧に取り組みつつ,ススキ等野草地の構成種を主な対象として地域性種苗の活用,流通拡大を目指している.生態系に配慮した復旧事業の推進,地域性植物の活用には地域の生産力,社会全体における価値観の共有化も欠かせない.本プロジェクトを多様な主体と取り組む中で,生物や生態系の多様性の保持,伝統的な視点を大切にした持続的な地域管理,地産資材の活用による地域の活性化などをともに進めている.2018年は阿蘇市波野地区で草原の観察会,花暦の作成等による普及活動,草原の短草型化の試験実施,地域から要望のあった登山遊歩道修復,牧野におけるススキ種子の採取などの現地活動を地域の方と協力して実施した.2017年に採取したススキの種子は,阿蘇地域における復旧事業への活用を推奨し,採取全量の使用が実現した.また,地域性種苗の使用・流通の拡大に寄与すると考えられる情報を整理して発信した.

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© 2020 本論文著者
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