船津川は,津南町の中で源流から信濃川への合流を果たす短い川であるが,水生生物は多く生息しており,多様性を見せている.本研究では,地元の小学生と連携をし,船津川に生息しているカゲロウやカワゲラといった水生昆虫,イワナやスナヤツメなどの魚類から,船津川の水質を判定しつつ,化学分析においても水質調査を行った.ここで重要なことは,私たちだけで行ったのではなく,子ども達と連携をしたということである.これは地元へのふるさと教育と水育を同時に行っているのである.また,過去20年前に調査した結果と照らし合わせ,船津川がどのように変化したのか,あるいは変わっていないのか.捕獲出来た生物に変化が生じていたのかを同時に調査し,ヘビトンボなどがいないことが分かった.捕獲方法や水質の悪化ではないことが分かった.生物自身や生息場所を保護するためにも,町民との交流と台帳への記録は大切なことである.