2025 年 34 巻 p. 14-24
コンゴ共和国北西部にあるオザラ・コクア国立公園の本部があるンボモ村は,この数年マルミミゾウによる農業被害が悪化し,食料不足や貧困の原因になっている.野生生物と共存する生活を確立するため,獣害防除と収入の向上を核に村づくりに取り組む若手リーダーを養成する活動に取り組んだ.しかし農業を主にした1年目の活動の結果,ゾウの作物被害や雇用問題で国立公園と村人の関係は良好と言えず,また村の若者たちは学業を中断していたり,手に職をつける意志も無いなど,リーダーとなる人材を見つけるのは困難と判明した.2年目は収入源創出活動として,村人たちに関心の高かった養蜂教室に重点をおき,基礎知識を学ぶ座学と,ミツバチの野生群を取込む巣箱の設置,女王バチの捕獲などの実践を行った.幅広い年齢層の村人15名が第一段階の研修を修了した.養蜂はミツバチおよびその生息環境の保全につながる活動であり,国立公園の観光客への蜂蜜の販売を目指し,別の財源で養蜂教室を継続していく.