日本古生物学會報告・紀事
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87. フィリッピン群島マリンドウチ島始新統石灰岩産の海綿状化石Marinduqueia mirabilis新屬新種に就いて
矢部 長克杉山 敏郎
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1939 年 1939 巻 15 号 p. 68-71_1

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抄録

橋本亙理學士がマリンドウチ島の始新統石灰岩から採集した化石の形體及び骨格の内部構造はHdiospongiaAmblysiphonellaを多少思はしむる。又cloacaのあることを除けば水棲動物のCircoporaに類することは否定出來ない。骨骼が石灰質で, 内外兩壁間には無數の圓孔を具ふる數多の平行板状骨骼, それと直交する多數の細い圓桂状骨骼並に不規則の形體を示す板状のシキリよりなり, 比較的厚いことが特徴であつて, 恐ちくは海綿類に入るべきものか。從來知られたる屬に同定出來ない故新屬新種を此處に創設する。

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