日本古生物学會報告・紀事
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127. 安徽省北部に於ける崗山階三葉蟲の發見と山江安盆地の樂浪累系に就いて
小林 貞一
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1941 年 1941 巻 21 号 p. 51-57

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抄録

最近徳田貞一博士より安徽省淮南九龍崗産の化石の寄贈を受けたので研究結果
Blackwelderia monkei (WALCOTT)
Drepanura premesnili MONKE
Teinistion lansi (MONKE)
の3種を識別し得, 此の地に崗山階の分布する事が判明した。安徽省定遠・鳳陽から知られて居る寒武系層序は此の地方から, 現在知られて居る最良のものであるが, 此の内には自山崗は知られて居ない。定遠・鳳陽地方の層序に關して私見を述べ, 更に安徽北部・江蘇北部の寒武奥陶系層序に關する事實を摘要し, 更に安徽北部・江蘇北部・山東西部の震旦系に關する事實を綜括し, 震且紀には李南・遼東地向斜の南方に1盆地が存在した事を明かにす。此の盆地を3省名に因み。山江安 (Shankiangan) 盆地と命名する。震且紀少くとも其の前半には本盆地と該地向斜との間には東南より凸出せる牛島があつたが, 震且紀末に向ひ, 此の半島の尖端は次第に沈降し, 寒武奥陶紀になると, 山東の灘泝線以東のみが水面上にあつた。奥陶紀古地理上に於ける秦苓-京城線の意義に關しては既に私見を發表した處であるが, 茲に本線の南側にある揚子江下流には, 沃川地向斜の寧越型の寒武系が期待される事に言及す。

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