日本古生物学會報告・紀事
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128. 本邦下部白堊系産の新イシガヒ類Unio (Nippononaia) ryosekiana (新亞屬・新種)
鈴木 好一
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1941 年 1941 巻 21 号 p. 58-61

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抄録

最近長尾巧教授より贈與された領石群層産の貝化石2箇を研究した所, 外形及び殻歯はUnio屬, 特に東亞産U. douglasiae GRIFFITH and PIDGEON群のものに一致するが, 殻表の放射状彫刻は狭義のUnio屬のものとは著しく異り, 寧ろHyriinaeに屬する南米産諸屬Diplodon, Prisodon等, もしくは朝鮮・満洲の下部白堊系産Trigonioides kodairai KOBAYASHI and SUZUKIのそれに酷似することを知つた。又Parreysia屬のあるものも本化石に類似した放射状彫刻を有することがあるが, 通常外形及び殻歯によつて容易に區別される。よつて本化石に基いてUnio屬中に1新亞屬を設立し, 此化石種をUnio (Nippononaia) ryosekiana SUZUKI, 新亞屬・新種, と命名する。
尚此化石の産地は, 徳島縣羽ノ浦町古毛か山中地溝帯中か不明になつたとのことであるが, 何れにせよ下部白堊系物部川統の下部, 所謂領石群層中に産したものであることだけは確であらう。

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