日本古生物学會報告・紀事
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129. 比律賓ミンドロ島の化石孤生珊瑚類
江口 元起
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1941 年 1941 巻 21 号 p. 62-65

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抄録

比律賓各地には第三紀の各時代に互る, 珊瑚石灰岩が廣く發達して居る事が知られ, 一方砂岩頁岩層中には孤生珊瑚の存在が知られて居る。現在の珊瑚類は珊瑚礁地方として, 古くより著名でL. A. FAUSTINO 氏某他の研究があり, 特に其の南方Sulu海には世界の海で最も豊富な深海珊瑚産地がある (Siboga st.95)。然るに化石珊瑚類は未だ凡ど調べられて居ない。
珊瑚石灰岩層に對し, 深海珊瑚層とも稱す可きはMindanao島に知られた所謂Banisilan formationでFlabellum distinctum MILNE-EDWARDS et HAIME (Fl.cf.australe MOSELEY), Balanophyllia sp., Fungia (Cycloseris)sp. 等があり, 叉Masbate島よりF. distinctum,
Odontocyathusspiniger MARENZELLER (O. coloradus SMITH), を含む地層がある。Heterocyathus aeguicostatus MILNE-EDWARDS et HAIME (H. parasiticus SEMPER, H. philippinensis SEMPER), Heteropsammiaovalis SEMPERは1872年C. SEMPER氏の化石として報告せる種で恐らく同様な地層であらう。其他保存状態良好でない材料で圖示又は簡單に記載されたCaryophyllia? Montlivaultia? Pattalophyllia?等の2, 3の孤生珊瑚もある。

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