北海道よりPseudaspidocerasの発見

抄録

菊石頻MammitinneとVascocemticlaeとは地中海 (テチス) 区域に多いか, 日本には矢部, によりMammites sp.か眼せられFagesia kotoiが記載された以外は稀である。
今回北海道石油国空知川本流発い下金山橋下の露出から, Mammitinaeに属するPsettdnspidocerasが, 僅か1個だが発見されたので, その記載と産出解準をここに報ずる。このものは従来知られた種類中P.salmuriense COURTLLERやP.armatum PERViSQUIÈREに近似だが, それらより螺環の生長がおそいし, 住房の肋の分布間隔が広い。後記の点では, 印度産P. footfcanum (STOLICZKA) に似るが, それは歳形のかちがいが甚しい。従つて材料がやや不備ではあがる, 新種とみとめ, P.soracltielrseの名をかりえた。この産地は当地における上部蝦夷肘群の下部に相当し, 同一層並びに近接用からかMesoptftesia pncifica MATSUMOTO MS, M.yubttrense (JIMBO), Intoceramus hobehesensis NAGAO & MATSUMO. In incertus JIMBOを産し, ギリヤーク統上部階の恐らく比較的下部に当る。従って外国での本属の産出 (主に下部Turonian) と調和的である。