抄録
マイクロからナノスケールでのマニピュレーション技術として、レーザーマニピュレーションがあげられる。しかし、それらの方法では熱に脆弱な試料のマニピュレートには適さないという現状がある。我々は微小領域でのマニピュレーション技術として、磁気力を利用したマニピュレーション技術を開発してきている。本研究では、マイクロピペットプローブの表面に磁性膜とピペット内部の磁性材料により先端に閉磁場を形成できるプローブを開発した。これを用いることで液中に挿入した状態で、選択的に微小領域での磁気操作を可能にした。