基礎心理学研究
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絵情報と文字情報の処理様式と大脳両半球機能差
西川 泰夫
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1982 年 1 巻 1 号 p. 14-21

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抄録

情報様式から大脳両半球の機能差を究明するために,絵あるいは文字(漢字)ターゲット刺激を被験者の左ないし右視野に瞬間呈示した.被験者に,その要素が1ないし5個の間で変化する線画(黒インクで善かれた家,草,木,山そして雲のいずれかからなる)のある要素とこのターゲット刺激が同じか異なるかの同異反応を求めた.反応時間が計測され,また最小自乗法によって記銘刺激サイズに対する関数があてはめられた.反応時間関数はすべてのターゲット刺激に対して,また両半球において直線的に増加し,直列型処理が示唆された,右視野の反応時間関数は,左視野のそれに対してほぼ平行でかつ下方に移動した形になった.両視野間の切片の値の差は,入力刺激をその特性に応じ処理する優位半球へ転送する時間に対応するものといえよう.

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© 1982 日本基礎心理学会
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