理学療法 - 臨床・研究・教育
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研究と報告
地域在住中高年者における転倒歴とロコモ度テストおよび運動機能測定値との関連
湯村 良太石橋 英明藤田 博曉
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2016 年 23 巻 1 号 p. 40-46

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抄録

【緒言】ロコモ度テストは下肢筋力と歩行速度を推定出来るため,転倒リスクと関連があると考えられる。本研究では,転倒歴とロコモ度テストとの関連を,他の運動機能測定値との関連を含めて検討した。【方法】地域在住中高年者765名を対象とした。転倒歴とロコモ25の質問票調査,立ち上がりテスト,2ステップテストと他の運動機能測定(握力,膝伸展筋力,足趾把持力,5回立ち上がり時間,開眼片脚起立時間,FRT,6 m歩行速度)を実施し,対象者を転倒群と非転倒群に分け2群間比較を行った。【結果】男性では,ロコモ度テストの3テスト,握力を除く全ての運動機能測定値において転倒群が有意に劣っていたが,女性ではロコモ25を除く全ての項目において両群の差を認めなかった。【結論】自立した中高年者,特に男性においては転倒歴とロコモ度テストとの関連が示唆された。転倒リスクを管理する理学療法士にとって,ロコモ度テストは有用であると考えられた。

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© 2016 社団法人 埼玉県理学療法士会
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