理学療法とちぎ
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Print ISSN : 2186-4861
症例報告
Pilon 骨折を含む多発骨折術後に内側足底神経麻痺が生じた症例への理学療法介入
根岸 兼也一瀬 裕介
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2021 年 10 巻 1 号 p. 31-36

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抄録

[はじめに]Pilon 骨折を含む多発骨折術後に右足底の痺れ・感覚障害が生じた症例を経験した.[症例紹介]70 歳代女性,梯子から転落し,右Pilon 骨折(Ruedi 分類Ⅲ),右腓骨骨幹部骨折,右内果骨折,左踵骨骨折を受傷後,観血的整復固定術を施行した.[経過]部分荷重を経て,全荷重を開始したが退院後も右足底の痺れ・感覚障害の症状が継続し,外来リハビリテーションを実施した.セルフトレーニング,ストレッチ指導を中心に週に1 回の頻度で介入を継続し,12 回の介入で改善が認められた.[考察]術後の長期免荷期間により足底筋膜,母趾外転筋の硬化が生じ,内側足底神経の圧迫を引き起こしたことが痺れや感覚障害が発生した一因ではないかと考えられる.[結論]Pilon 骨折の術後は神経障害が生じる可能性があり,術創部周囲の癒着予防や足底の硬化予防が重要だと考える.

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© 2021 一般社団法人栃木県理学療法士会
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