2023 年 13 巻 2 号 p. 95-106
[はじめに]当法人理学療法士における脳卒中患者に対する長下肢装具の実態調査を行い,教育課題を明確にすることを目的とした.[対象と方法]当法人51 名の理学療法士を対象に,無記名自記式WEB アンケートを行った.[結果]46 名の回答を得た.卒前教育の学習機会は少なく,卒業時の興味も低い状況であった.長下肢装具使用経験は少なく介助技術不足を実感しているが,有効性は感じており,学習意欲は高かった.院外学習機会はあるが,様々な制約により参加は不十分であった.[考察]個人の努力だけでなく,組織として配慮すべき要素があり,OJT やOff-JT の充実に取組むべき課題が考えられた.[結論]組織として臨床教育体制を構築する必要性がある.