2025 年 15 巻 1 号 p. 16-21
[はじめに]本研究の目的は,座位姿勢の違いが矢状面における頭部の可動域に及ぼす影響を明らかにすることである.[対象と方法]対象は当院を利用する患者100名とした.対象者に座位にて体幹が屈曲位・中間位・伸展位となる姿勢をとらせ,各姿勢において上と下を向く動作を行わせ,各動作における頭部の矢状面での可動域(傾斜角)を計測した.[結果]両動作とも各姿勢間の可動域には有意差があり,上を向く動作は伸展位・中間位・屈曲位の順で,下を向く動作は屈曲位・中間位・伸展位の順で大きかった.[考察]体幹の姿勢が頭部の可動域に影響を及ぼしたと考える.[結論]頭部の可動域は体幹の姿勢に影響を受けることが示唆された.